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「認知戦 悪意のSNS戦略」を読んでみた

2025.12.14

こんにちは。|平屋|スタンドバイホーム × 東洋住建 代表の間嶋です。

先ずは、12月8日23時15分に発生しました青森県東方沖地震の被害に遭われました方々にお見舞い申し上げます。中越地震、中越沖地震を経験した私たちにとって、地震被害は本当に心が痛みます。

「認知戦 悪意のSNS戦略」(イタイ・ヨナト著/奥山真司訳)を読みました。
オーストラリアでは、16歳未満のSNS利用が禁止となりました。SNSは非常に便利な半面、悪意を持った者の道具にもなり得ます。アメリカにおいては、TikTokが国家安全保障上の懸念があるとして、アメリカに事業を売却しなければアメリカ国内での利用を禁止する法案が可決されました。日本では色々と議論はありますが、規制にまでは至っていません。どうやら悪意を持った組織からしたら、日本はやりたい放題のようです。

中越地震のときに感じたことがあります。メディアは一部しか報道しないということです。新聞の紙面には文字数の限りがあります。テレビやラジオも放送時間に限りがあります。全ての被害状況を報道することは不可能です。重要なこと、皆んなが関心のありそうなことは報道しますが、それ以外は報道されません。

SNSも同様に全ての投稿を読むことは不可能です。ユーザーが好みそうな投稿を自動的に表示してきますし、関心のなさそうなことはタイムラインに載ってきません。フォロワーが大勢いるアカウントの投稿は拡散され、より多くのユーザーの目に触れます。この仕組みを戦略的に使用して、人の意識や感情、行動をコントロールしようとしている組織があります。

プロパガンダは昔から行われていますが、今回読んだ本には主にSNSを使った認知工作のことが書かれています。著者のヨナト氏はイスラエルで軍事作戦に参加していた実務経験から、諸外国は私たちの想像以上に認知工作を行っていると書いています。

現代社会の今、情報は膨大にあります。フェイクもあります。むしろ何かしらの意図や悪意を持った情報が大量に流れています。

私たちの心構えとしては「日本に対して諸外国は影響力工作を行っている事実を知ること。」が先ずは必要と結んでいます。

おわり