
アンパンマンのマーチ
2025.10.05
こんにちは。|平屋|スタンドバイホーム × 東洋住建 代表の間嶋です。
NHKの連続テレビ小説「あんぱん」の放送が終わりました。アニメのアンパンマンは見たことはないのですが、「ゲゲゲの女房」に次いで漫画家の妻の物語でしたので、毎回録画して見ていました。やなせたかしのことはほとんど知識がなかったのですが、作詞家としても多くの作品を残したことをこの番組で知りました。
アンパンマンのマーチの歌詞の中に
”なんのために うまれて なにをして いきるのか
こたえられないなんて そんなのは いやだ”
という部分があります。
戦争で弟を亡くし、自身も壮絶な体験を強いられた、やなせたかし。私たち戦後生まれの者には想像もできないことです。
戦後80年が経った今、この問いに答えられるでしょうか?
”何のために生まれて 何をして生きるのか?”
これはすごく哲学的な問いにも思えます。
やなせかたしは
”答えられないなんて そんなのは嫌だ”
と言います。
日々の仕事や家庭のことで忙しく、インターネットとスマートフォンの普及で大量の情報を浴びる日常の中で、物事を深く考えることが少なくなったように思えます。AIに聞けば、考えなくてもなんとなく答えのようなものが出てきます。
10月に入ってやっと過ごしやすくなってきました。自分は何をしてきて、これから何をして生きていくのか?少し立ち止まって考えたいと思います。
住宅に対する考え方にも似たようなところがあると思っています。
アンパンマンのマーチの歌詞を少し変えてみると
”何のために家を建て 何をして過ごすのか?”
住宅メーカーのホームページや広告を見ますと、耐震や断熱、気密など「高性能」であることや、家事動線が良いとか、収納が沢山できるなど「高機能」、あるいはおしゃれな空間や外観など「デザイン」が良いことを伝えようとしているものが多いように感じます。
しかし、家は手段であって目的ではないと思うのです。
お客様のお話を聞いていて思うことは、「(新築は)誰かのため」ということです。
・子どものため
・親のため
・結婚を機に(配偶者のため)
という答えが多いです。「自分のため」というのもあるのでしょうが、少数派かあるいは思っていても面と向かって言わないだけかも知れません。
私はもっと「自分のために」と強く思っていいんじゃないかと考えます。例えば
”自分のために家を建て 思う存分ピアノを弾いて生きていきたい”
という様な答えがあってもいいと思っています。むしろ明確な答えが無ければダメなんじゃないかとも思います。
これから新築やリフォームをお考えの方は、先ず、「何のために家を建てて、何をして過ごしていくか?」を深く考えていただきたいと思います。住宅はとても高額な買い物ですから。
おわり