
割り箸は森林を守る
2025.06.22
こんにちは。|平屋|スタンドバイホーム × 東洋住建 代表の間嶋です。
皆さんは割り箸を使いますか?
割り箸=森林破壊というイメージをお持ちの方もいらっしゃると思います。確かに海外から輸入されている割安の割り箸の中には、違法に伐採された木材から作られているものもあると言われています。
一方で国内産の割り箸は、どうなのでしょうか?
木材は製材工場で一本の丸太から切り出されます。
中心部は柱に、その周辺は板材や角材になります。
下の図は丸太から木材が切り出されるイメージ図です。
丸いところから四角いものを切り出すので、どうしても外周の一部がムダになってしまいます。(図の黄色部分)
イメージ図はまん丸ですが、実際の木はまん丸とも限りません。普通なら黄色い部分は捨ててしまうことになります。
しかし、「もったいない精神」を持つ日本人は、古くからこの部分から割り箸を作って、木を無駄なく活用してきました。また、森で良い木を育てるためには日光がちゃんと当たるように間伐が必要です。この間伐材からも割り箸は作られます。割り箸を作るために伐採される木は一本もないのです。むしろ、一本の木を余すことなく全て使うという、なんとも日本人らしい文化の一つだと私は考えています。
割り箸を割ることは祝い事や神事などの「事をはじめる」という意味があり、大切な場面には必ず新しい割り箸が使われてきました。
割り箸は使い捨てとなりますので、もったいないという気持ちになる方がいらっしゃるかもしれませんが、もともと捨てられるはずの端材や残材、間伐材などを有効利用して作られているのです。国内の木材消費量のうち割り箸が占める割合は1%未満に過ぎません。国内産の割り箸を使うことは、むしろ森林を守ることにつながっているのです。割り箸は全て国産材を使うという取り組みをしている企業も出始めています。
国内産の割り箸を使うことが日本の森林を守ることにつながる。
そんな気持ちで食事されると、いつもと違った気持ちになりませんか?
おわり