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小樽市総合博物館 本館へ行ってきました

2024.06.09

こんにちは。代表の間嶋です。

先週、札幌市を中心とした研修旅行がありました。最終日に自由行動がありましたので、一人で小樽市総合博物館本館を訪ねました。

小樽と言えば、運河やガラス細工、あるいはスイーツや新鮮な魚介類をイメージする人も多いでしょう。しかし、鉄道オタクにとって小樽市は北海道鉄道発祥の地であり聖地なのです。(個人の感想です。)

北海道の地に最初に引かれた鉄道は「官営幌内鉄道」です。幌内炭鉱から小樽港まで石炭を輸送するため、北海道開拓使により小樽市手宮から札幌を経由して三笠市幌内まで敷設されました。札幌までは明治13年(1880年)に開通、幌内までは明治15年(1882年)に開通します。ちなみに三笠市にも「三笠鉄道村」という記念館があります。

明治39年(1906年)に鉄道は国有化され、手宮にはその後も石炭と鉄道関連の施設が次々と建設されます。明治44年(1911年)には石炭を貨車から船に積むため、長さ289m、高さ19mの巨大な高架桟橋が作られました。

やがて時代は移り、港も築港地区(南小樽)が中心となります。役割を終えた高架桟橋は昭和19年(1944年)に稼働を終え解体されました。手宮線は昭和37年(1962年)に利用者減少により旅客営業を終えます。(昭和37年は日本の鉄道開業90周年の年でもあり、私が生まれた年でもあります。)その後も貨物運行は細々と続いていましたが、輸送量減少により残念ながら昭和60年(1985年)に廃線となりました。

現在の小樽市総合博物館は小樽市が旧手宮線敷地を国鉄清算事業団から買収し中央展示館を建設、改装の上、平成8年(1996年)小樽交通記念館としてオープンしたようですが、その後利用者減少により平成18年(2006年)に一度閉館します。翌年、平成19年(2007年)小樽市青少年科学技術館との機能統合を行い、小樽市総合博物館と改称してオープンしました。今となっては貴重な機関車や車両が展示されています。また、人気の蒸気機関車アイアン・ホース号は令和5年秋にブレーキシステムの不具合が見つかり、令和6年夏まで運行を休止していました。

小樽市総合博物館は人も少なく、写真撮り放題。お天気もよく楽しくて半日ほどいました。100枚以上写真を撮りましたが、その中から何枚かをご紹介します。


入場券は懐かしい硬券です。

 
屋内展示も興味深いものが沢山ありましたが、天気も良かったので早々に屋外展示場へ出ます。


自撮り棒は必須アイテムです。


キ601ロータリー除雪車には三井物産のプレートが付いていました。


北海道鉄道路線の起点である0キロポストです。余談ですが、0キロポストは東京駅の各所にもあります。なお、越後線起点の柏崎駅には残念ながら0キロポストは見当たりません。



今は見なくなった車掌車ですが、人形がいてビビりました(笑)


子供の頃によく見た荷物車です。新聞や雑誌などは荷物車によって運ばれていました。

 
お目当ての一つ、ソ34操重車です。脱線事故等の復旧時に使うクレーンです。かつて同形のソ36が新津駅にもあったそうです。
車両表記の「ソ」は操重車の「ソ」です。

北海道の鉄道の歴史を学び、懐かしい車両も見ることができて、一人で楽しいひとときを過ごせました。
あとは北海道といえば札幌市電ですが、もちろんポラリス(A1200形)にも乗りましたよ。

また北海道行きたいと強く思います。仕事抜きの完全プライベートで(^_^)

おわり

(参考にしたWebサイト)
小樽観光協会おたるぽーたる
小樽市総合博物館
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