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草食男子?

2025.11.16

こんにちは。|平屋|スタンドバイホーム × 東洋住建 代表の間嶋です。

休日にインドネパール料理 ラザキッチンというお店でカレーを食べました。

カップルや家族で来店されているお客さんで席はいっぱいだったのですが、中に若い男子数人というグループもいました。そう言えば、旅行に行っても若い男子二人組をよく見るような気がします。そこでこんなタイトルの本を読んでみました。

「なぜ、男子は突然、草食化したのか 統計データが解き明かす日本の変化」(本川裕 著/日本経済新聞出版)

著者の本川裕氏は統計学者で、「はずれ値だらけの日本人~」に次いで2冊目の購入です。「なぜ、男子は~」の内容も基本的には統計に関するもので21のエピソードが書かれています。アマゾンの書籍紹介では、知的エンターテイメントと書かれていますが、確かに面白い内容でした。

草食系という言い方は20年くらい前から言われるようになりました。英語圏でも「Japan’s herbivore men」という言い方があるのだそうです。

新入男性社員に対するアンケートで、
「どんなときに一番生きがいを感じますか?」
という設問に対して、2000年ころから、「親しい異性といるとき」はどんどん低下し、逆に「友達や仲間とつきあっているとき」が上昇しています。本当の原因は推測するしかないのですが、著者は様々な統計データの中から、タンパク質摂取量のデータを発見します。草食男子という言葉が出てきた頃から、実際に肉などタンパク質の摂取量が減っていたのです。本当に草食化していた?

最近では逆に筋肉男子という言葉もあります。少し前からタンパク質摂取量が微増し始めたのです。相関関係はありそうです。草食男子という言葉も少し下火になったようにも感じます。

まぁエンターテインメント本ですので、真の因果関係を突き止めるというより、面白いと感じることも大事です。
ただ、著者は統計学の専門家でもあるので、端々に統計データを読む際の注意点を教えてくれます。

例えば

1.アイスクリームの売上が増える
2.水難事故が増える

1と2は相関関係があるように見えますが、因果関係はありません。
データを読む際にはこのように、

①別の要因が両方に影響を与える疑似相関
の他にも
②偶然の一致
③どちらかが要因となって他方に影響を与える因果関係(どちらが原因かは注意深く見る必要あり)

があるので注意が必要と書いています。

その他にもデータの読み取りリテラシーが確実に上がる内容となっています。メディアで報じられる統計やデータには意図が入り込んでいる場合もあります。グラフの見せ方でも受け取り手の感じ方は変わってきます。

住宅は高額商品です。買い替えも簡単にはできません。謳い文句や広告、データ、価格表示など色々と注意が必要です。

 

おわり