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「ヒルは木から落ちてこない。 ぼくらのヤマビル研究記」を読んでみた

2024.10.13

こんにちは。|平屋|スタンドバイホーム長岡 代表の間嶋です。

低山トレッキングはとっても楽しいのですが、ヤマビルと熊とイノシシには会いたくありません。が、どれも遭遇しています。

ヤマビルは、2022年5月の信越本線碓氷峠廃線ウォークで悲鳴を上げながら遭遇しました。ガイドさんのスプレーで撃退したので、なんとかヤラれませんでした。二度と見たくありません。

熊は、2017年10月に渋沢ダムから切明温泉の帰り道で、木の実を食べている子グマに遭遇しました。前を歩く友人が急に立ち止まったので見たら子グマが30mくらい先の木の上にいましたが、こちらに気づいて猛スピードで崖を下って行きました。その場を通り過ぎないと帰れないので、時々後ろを振り返ったり周囲に注意しながら、しばらくはドキドキが止まりませんでした。

イノシシは、2019年9月、上越市の青田南葉山登山のときに遭遇しました。登山口が南葉高原キャンプ場にあるのですが、その駐車場へ向かう道路で車の直前を猛スピードで横切って行きました。まさに獣のスピードでした。車に衝突していたらエアバッグが開いていたでしょう。

今回読んだ本はヤマビルについて、子どもたちの研究の課程と研究結果を本にまとめられたものでした。ヤマビルというタイトルを見ただけで、あの動きがフラッシュバックするのですが、怖いもの見たさもあって興味深く読みました。

「山歩きをしていると、木の葉からパタパタと音を立てながらヤマビルが降ってきて、首すじや顔から吸血された。」そんな話を聞いたことがあります。

でも結論から書きますと、子どもヤマビル研究会の研究結果では「ヤマビルは木から落ちてこない」ということです。

ではなぜ木から落ちて来ると信じられているのか?それは首すじから吸血された人がいるからです。でもそれは、地上にいるヤマビルがヒトの足から登っていって、肌の出ていた首すじに付いたからです。それと、ホラー映画やフィクション小説などの影響もあるようです。

よく考えてみればヤマビルは乾燥に弱く、木の葉の下のジメジメした場所でジーッと動物が来るのを待っているのです。それがわざわざ乾燥している木の上まで行くか?というと行かないんです。行ったとしても相当時間がかかりますし、木の上にいる間に乾燥して死んでしまいます。

この本から気付かされることは、「世間一般の常識や言い伝えを鵜呑みにしてはいけない」という事です。大人になるといろんな知識や情報がたまって、知ったような気になっていることが沢山あります。実際に自分では経験したことがなくても、テレビで見た、本で読んだ、インターネットに出ていた、などなど情報は溢れています。正しい情報も間違った情報もあります。さらには、何らかの目的をもって意図的にフェイク記事が書かれることもあります。

「信じるか信じないかはあなた次第です」というフレーズがあります。都市伝説を語る関暁夫さんの決まり文句です。エンターテイメントとして都市伝説を聞くのは大好きですが、直接自分の生活に関わる情報は偽情報に惑わされないようにしたいものです。

ヤマビルに戻りますが、ヤマビルファイターを既に持っています。科学的にヤマビルを寄せ付けない(やっつけるものでは無いようです)成分で、持続性もあるというので何年か前に購入しました。あんまりこれを必要とする山へは行きたくありません。

おわり