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「空気」の研究を読みました

2025.11.23

こんにちは。|平屋|スタンドバイホーム × 東洋住建 代表の間嶋です。

「空気」の研究(山本七平 著)を読みました。空気というのは物理的な空気ではなくて心理的な空気のことです。いわゆるKY(空気が読めない )と表現される空気のことです。

昭和の頃の営業会議。ノルマをこなせないときの空気。自分の経験上ですが、「もう無理です」とは言えない空気が確実にありました。少し前に「不適切にもほどがある」というドラマが話題になりました。昭和の空気を面白おかしく描いています。

最近ですとコロナ禍の空気は、今思えば異常でした。県をまたぐ移動が制限され「県外ナンバーですが、県内在住です」というステッカーを貼った車も目にしました。様々なデマも飛び交いました。「新型コロナウイルスは熱に弱く27度(37度というのもありました)のお湯を飲むと殺菌効果がある」というのもSNSで目にしました。普通に考えればおかしいと思う話です。初期の頃は感染者の行動経路がテレビで報じられたり、「あそこへは近づくな!」などとも言われました。

人は集団になると個人では決してやらないような行動をすることがあります。「赤信号、皆んなで渡れば怖くない」というやつです。心理学的には様々な名前が付いています。ルシファー効果、群集心理、集団極性化(リスキー・シフト)、集団浅慮(グループシンク)などです。

複数の人が集まると、言いたいことも言えなくなる。最終的に人は空気に縛られ、空気が物事を決めるという話の本です。空気について書かれた後に「水」についても書かれています。いわゆる「水を差す」の「水」です。場合によっては、この水が「空気が凍りつく」などと表現するほど空気を変える力があります。興味のある方は是非ご一読を。

社会はますます複雑になり、溢れんばかりの情報が日々行き交います。その中で本当のことはもはや誰にもわかりません。流行や空気に流されてばかりでは、なにか大事なものを失うような気がします。家を建てるとき、今一度ご自身の大切なものや譲れないものを深く考えていただきたいと願います。

おわり