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京扇子

2025.05.25

こんにちは。|平屋|スタンドバイホーム ✕ 東洋住建 代表の間嶋です。
5月というのに気温が30℃を超える日があったりして、びっくりしています。

昔は暑くなってくると扇子を出してパタパタやったものですが、エアコンの普及とともに、この頃はほとんど見かけなくなりました。団扇も骨がプラスチックのものは時々見かけますが、竹のものは見なくなりました。今や本物の扇子や団扇は高級品になってしまいました。

いつだったか、京扇子ができるまでの様子を偶然テレビで見ました。

京都扇子団扇商工協同組合によりますと、京扇子の製造工程は次のようになっています。

01.胴切(竹を扇子のサイズに切断)

02.割竹(扇子のサイズに竹を割く)

03.せん引(割竹を薄く削ぐ)

04.目もみ(要を通す穴あけ)

05.あてつけ(扇骨成形)

06.白干し(扇骨を干す)

07.磨き(扇骨に細工をほどこす)

08.要打ち(軸となる要を打つ)

09.末削(扇骨をさらに薄く削る)

10.合わせ(紙をつくる)

11.乾燥(紙を乾かす)

12.裁断(紙を切る)

13.箔押し(紙に泊を置く)

14.上絵(手書きで絵を描く)

15.木版画摺り(版画を刷る)

16.折り(扇子の形に紙を折る)

17.中差し(仲骨の差し込み口をあける)

18.万切り(地紙を折りたたんで揃えて切る)

19.中附け(中差し部分に骨を通す)

20.万力掛け(扇子の形を作る)

21.親あて(両端の親骨をつける)

22.完成

厳密にはもっとたくさんの工程があるそうですが、それぞれに工場(別々の工房みたいなところ)があり、そこに職人さんがいて、ものすごく細かく分業化されているのです。例えば上絵(絵を描く)人はそれしかしません。各工程が最高品質を保ちつつ大量に生産するための工夫なのでしょう。鎌倉時代には一般庶民も扇子を使うようになっていたそうですから、700年以上前からこの作り方が続いているみたいです。

戸建て住宅もたくさんの資材とたくさんの工程があります。そして扇子と同じ様に、工程ごとに専門の会社とその職人さんがいます。それぞれの職人さんのチームワークで施工の良し悪しが左右されます。私たち東洋住建は小さな工務店ですが、協力会社の職人さんたちとのチームワークで、丁寧で品質の高い施工を心がけています。

機会があれば構造見学会(建築途中の見学会)も開催したいと考えています。

おわり