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就業人口の減少

2025.08.17

こんにちは。|平屋|スタンドバイホーム × 東洋住建 代表の間嶋です。

お盆も過ぎ、なんとなく秋の気配を感じるときがあります。
少し日も短くなってきました。

お墓参りに行かれた方も多いと思います。ご先祖の霊を迎え供養するのがお盆です。自分がここにいるのはご先祖があってのことです。

8月7日の日経新聞に「日本人90万人減、前年比で最大」という記事がありました。日本の人口が増加から減少に転じたのは2005年です。もう20年前なんですね。その後数年は横ばい。そして2025年1月1日時点の人口統計では16年連続マイナス。前年比約90万人が減少して、1億2,065万人になりました。減少幅は今後増えるとの予測です。

人口減少はネガティブな印象を持ちますが、ヨーロッパ諸国で1億人超の人口があるのはロシア(1億4,600万人)だけです。続いてドイツ(8,400万人)、イギリス(6,900万人)、フランス(6,800万人)、イタリア(5,800万人)です。上を見ればインドや中国がありますが、必要以上に悲観しないようにもしたいと思います。

人口減少も気になりますが、建設業就労者数の推移も気になります。
2024年の建設業就労者は477万人で産業全体の7%になります。
建設業就業者は1997年がピークで685万人いました。今は約30%減少して477万人で、そのうち技能者は303万人です。さらに建設業就業者477万人のうち80万人は65歳以上という実態です。大工さんはビーク時全国に90万人いたのが現在は30万人で1/3になりました。2050年頃にはさらに1/3になって10万人という推計も見ました。

建設業の就業者数については日本建設業連合会のHPに詳しく載っています。
https://www.nikkenren.com/publication/handbook/chart6-4/index.html

建設業は労働集約型産業と言われ、とにかく人手が必要な仕事です。DXとか効率化も進められてはいますが、人の手による作業がどうしても必要です。

労働集約型ビジネスと資本集約型ビジネスにはそれぞれメリットデメリットがありますが、一般的に建設業を含む労働集約型の事業では個人のスキルや経験が重要になるため、成長や、やりがいを感じやすいと言われています。

私が子どもの頃は、住宅の建築現場で大工さんがノコギリを引いたりカンナをかけたりするのを興味深く見ていました。木っ端やカンナの削り屑をもらって帰ったりもしました。木のいい匂いがします。しかし、今は安全のため現場には関係者以外立ち入りできません。また工期短縮のために現場での加工はしなくなり、子どもたちが職人の作業を見るチャンスさえ無くなってしまいました。将来なりたい職業と言っても見たことない職業は候補になり得ません。

建設業の就労者数の減少は業界全体の課題ですが、当社にできることはないのか?考え続けたいと思います。建設業や建築の仕事に就く人が今より減らないことを願ってやみません。そして日本の持つ建設や建築の技術を後世に伝えていくことも、一人ひとりが考えるべき大事な課題だと思っています。

おわり