STAND BY HOME|スタンドバイホーム 長岡

STAFF BLOG

スタッフブログ

花粉症です

2026.03.22

こんにちは。|平屋|スタンドバイホーム × 東洋住建 代表の間嶋です。

ハックション!皆さまスギ花粉の舞う三連休はいかがお過ごしでしょうか?
先日、私の母校である東洋大学校友会中越支部の新年会・駅伝残念会が長岡市台町のお店で開催されましたので出席しました。隣の席の方が花粉症で鼻水が止まらないとのことで、ティッシュボックス一箱を持参されていました。

日本人の半数近くが花粉症に悩まされているのですが、花粉症って昔はありませんでしたよね?という話になりました。花粉症は戦後の国策が原因なんです。だから昔は無かったということになります。

今から80年前、戦中・戦後のころは、軍需用の木材調達や燃料不足による乱伐で里山はハゲ山となっていました。木のない山は土砂崩れを起こしやすく、台風や大雨による水害も多発しました。また、戦後は空襲で焼け出された人たちの家を再建するための木材が足りない状態となりました。

当時の政府は、成長が早く加工もしやすい杉を全国に植えるため「拡大造林政策」を進めました。1950年代後半から天然林や原野をスギやヒノキ等の人工針葉樹林に転換するものです。国や自治体による手厚い補助金や支援制度もあり、この政策は1996年まで続きました。この50年間に日本の人工林の面積は497万haから1,033万haと約2倍になりました。日本は国土の7割が森林に覆われる自然豊かな国です。しかしその森林の4割(国土の約1/4)が人工林という高い比率となっています。1,000万haと言ってもピンとこないのですが、だいたい北海道と四国を合わせた面積と言えばイメージできますでしょうか。

スギは植えられてから30年くらい経ちますと花粉を飛ばすようになります。1950年代から70年代に大量に植えられたスギが80年代~90年代に成人期を迎えて花粉を飛ばし、その頃から花粉症患者が増えました。さらに間伐など山を管理する人がいなくなり、ストレスを感じるスギがより多くの子孫を残そうと花粉を飛ばす結果にも繋がっています。私は里山ハイキングが趣味の一つですが、放置されているスギ林が本当に多いことを実感します。

山が放置されるようになってしまった原因の一つに、木材輸入の自由化があります。戦後復興、人口増加、高度経済成長期により木材需要が急増。国産材の価格は高騰しました。1950年代の後半から輸入材の規制緩和が段階的に進められ、1964年に完全に自由化となりました。すると安価な輸入材が大量に流通し、国産材の価格も急落します。手間ひまかけて育てたスギを切り出しても採算が取れないということになり、ますます放置が進みました。

輸入材に押されてきた国産材ですが、自給率は1955年の95%をピークに2002年には18%まで落ち込みました。現在は43%程度まで回復しています。日本の戸建住宅の9割は木造です。最近ではCO2排出の観点からも木造建築が見直されはじめ、従来は低層の建物が中心でしたが、技術の進歩により中高層のオフィスや店舗などにも採用されはじめています。

鈴木農水大臣はスギの人工林を2割減少させる方針を打ち出しました。林野庁では無花粉スギや少花粉スギの開発が進んでいます。花粉を減らす施策ははじまったばかり。効果が出るまでには時間がかかりそうです。花粉が少なく国産材が多く流通する未来を願いたいものです。

おわり